糖尿病網膜症|新三河島駅徒歩2分の眼科「西日暮里眼科」|小児眼科、在宅診療、コンタクトレンズ、眼科健診、色覚検査

糖尿病網膜症

  • 最近の学会から
看護師募集
正看護師、准看護師募集中。
【正社員、パート】
勤務形態は応相談です。
勤務条件等は診療時間内に
03-5850-2800まで
お問い合わせ下さい

糖尿病網膜症について

糖尿病の三大合併症の一つで、腎症、神経障害と並んで挙げられる病気です。働き盛りの年代を襲いがちな糖尿病網膜症は「中途失明」が多く、たいへん厄介です。罹病期間が長いほど発症率も高く、血糖コントロール不良の状態が長期(5~10年ぐらい)にわたると多くの場合、網膜をはじめ目の組織に様々な障害が起こってきます。目に特別な異常が感じられなくても、糖尿病の患者さんは半年~1年ごとに眼科を受診し、専門的な診察を受けてください。

糖尿病網膜症の検査

「眼底検査」によって網膜の状態を調べたり、「光干渉断層計(OCT)」(眼底に近赤外線を当て、その反射波を解析して、網膜の断層像を描出する装置)によって目の中の状態を調べたりします。

病期によって異なる症状とその治療

糖尿病網膜症は、下記のように「単純」「増殖前」「増殖」の病期に分けられ、この病期に応じて治療法もそれぞれ変わってきます。また、視力低下を引き起こす「糖尿病黄斑浮腫」はすべての病期で起こることがあります。

単純糖尿病網膜症
症状としては、小さな眼底出血や白斑が見られますが、自覚症状はありません。
治療の必要は無いのですが、定期的な経過観察が必要です。3ヶ月に1回程度、受診しましょう。
増殖前糖尿病網膜症
症状としては、小さな眼底出血に加えて、網膜における血液の流れが悪くなります。視力が低下しないことも多く、自覚症状が無い場合もあります。
放置すると増殖網膜症に進行しやすいため、血流不足で酸素や栄養不足になった部分の網膜にレーザー治療を行う必要があります。1ヶ月に1回程度の受診を要します。
増殖糖尿病網膜症
眼内に広く出血する硝子体出血や増殖膜ができて、それによる牽引性網膜剥離、難治な血管新生緑内障など、様々な状態が引き起こされます。
治療としては、レーザー治療(網膜光凝固術)はもちろん必要ですが、それでも進行を阻止できないような場合は、硝子体手術が必要になります。

糖尿病黄斑浮腫

網膜の中の視力に関して重要な部分である黄斑部に、血液成分が染み出てむくみが生じた状態です。最初は小さなものですが、やがて黄斑の中心部まで浮腫が及ぶと、著しい視力障害を招きます。VEGF阻害薬またはステロイド薬による治療(眼内注射)、レーザー光凝固術などを病態に応じて選択します。

加齢黄斑変性について

眼底の一番大切な部分である黄斑(おうはん)部が加齢によって障害され、視野の中心が見えにくい、物が歪んで見えるなどの症状が出る疾患です。遺伝や喫煙などとの強い関連性も指摘されています。
加齢黄斑変性は、欧米では失明原因の第1位を占めています。日本では比較的少ないと考えられていましたが、食生活の変化などから近年著しく増加しており、失明原因の第4位となっています。病名中の「黄斑」とは、網膜の中心にある、直径1.5~2mm程度の、物を見る時に使う、たいへん重要な部分です。黄斑に異常が生じると、それがわずかなものであっても視力は低下し、回復困難となることがしばしばです。
そして、加齢により黄斑部の細胞の働きが悪くなると、酸素や栄養分の供給が低下し、老廃物が蓄積されてきます。この状態がさらに進行すると、黄斑部に異常な血管(新生血管)が生じ、出血や網膜剥離を起こします。自覚症状としては、視力低下、物が歪んで見える、見たい所が見えない、などがあります。

加齢黄斑変性の検査

視力検査や眼底検査(目の奥にある網膜の状態を調べる)、アムスラー検査(物が歪んで見えていないかを調べる)、造影検査(静脈から造影剤を注入し、新生血管などの状態を調べる)、光干渉断層計(OCT)検査(網膜の断面を見て、新しい血管が無いかを調べる)などが行われます。

加齢黄斑変性の治療

以前は、治療法が限られていましたが、現在は注射や特殊なレーザー等の治療法があります。精密検査によって加齢黄斑変性のタイプを見極めた上で、病状に応じた治療を行います。

抗VEGF阻害剤硝子体注入
滲出型というタイプでは、網膜の下に広がる脈絡膜(みゃくらくまく)に新生血管が生じ、黄斑にダメージを与えます。この脈絡膜新生血管の発生や進行には、VEGFという物質が関与すると言われていますが、この作用を抑制する抗VEGF薬を直接硝子体腔に注射する新しい治療法です。
目の中(硝子体腔)に6週あるいは4週ごとに2~3回注射します。
その後は定期的に診察をして、脈絡膜新生血管の活動性が見られれば、再度、注射を行います。
光線力学的療法(PDT)
光に反応する薬剤を体内に注射し、その薬剤が患部である新生血管部に届いた時にレーザーを照射する治療法です。
弱いレーザーによって薬剤が活性化され、新生血管を閉じることができます。
なお、ここで使用するレーザーは正常な組織には影響しません。
サプリメント
加齢黄斑変性は進行性の病気ですが、サプリメントの服用によってその進行が抑えられたという報告があります。アメリカで55~80才の3,640名に対し5年間追跡調査し、サプリメントを飲んだ人たちは加齢黄斑変性の進行が25%抑えられたとされています(ARED study 2001年)。加齢黄斑変性になる前か、軽症の例で効果があるといわれています。試してみたい方は当院でもご紹介していますのでお申し出ください。

加齢黄斑変性の予防

数十年前まで日本ではほとんどみられない病気と言われていました。しかし、食事の欧米化などが原因で近年増えてきたと言われています。高脂肪食は加齢黄斑変性の引き金になると言われており、魚中心の和食や野菜の豊富な食事は予防効果があるとされています。また、たばこは症状を悪化させることが明らかになっているので、加齢黄斑変性の患者さんは節煙や禁煙をおすすめします。