眼瞼けいれん|新三河島駅徒歩2分の眼科「西日暮里眼科」|小児眼科、在宅診療、コンタクトレンズ、眼科健診、色覚検査

眼瞼けいれん

眼瞼けいれんとは

眼の周りには眼輪筋(がんりんきん)といって,瞼の開閉に関わる顔面神経系の筋肉があります。眼瞼けいれんは、この両眼の眼輪筋に自分の意志とは関係なく力が入る病気で、中高年(40~70歳代)の女性に多い病気です。(男性の2~3倍)
初期症状は眩しさを感じたり、眼がパチパチすることから始まります。

眼瞼けいれんの症状

眼瞼けいれんの初期症状としては、光をまぶしく感じる、瞬きが増える、まぶたの辺りの不快感などが挙げられます。
その症状は明るい場所や精神疲労で悪化し、徐々にひどくなると眼瞼を閉じる力が続くようになり、日常生活に支障をきたすようになります。症状の進行は比較的ゆっくりしていますが、そのまま放置して自然に治る病気ではありません。さらに進むと、自分の努力ではまぶたを開けられなくなり、視力には何ら問題が無いのに、機能的に目の見えない状態になったりします。
また、ドライアイを併発することがあります。

眼瞼けいれんの治療法

原因不明の病気のため、まだ根本的な治療法は確立されていません。
症状を抑えるために薬物内服療法を用いることもありますが、現在ではボツリヌス療法が主流となっています。

ボトックス注射(ボツリヌス療法)

現在、眼瞼けいれんで主流となっている治療法です。けいれんしているまぶたの筋肉にA型ボツリヌス毒素製剤(ボトックス)を注射します。A型ボツリヌス毒素製剤はけいれんの原因になっている神経の働きを抑え、筋肉の緊張を和らげることで症状を軽くすることができます。個人差はありますが、1回の注射による効果の持続期間はおよそ3~4ヶ月です。そのため、効果が無くなるたびに再投与する必要があります。稀に、まぶたが閉じにくくなるなどの副作用もありますが、そのほとんどが1ヶ月ほどで消失します。
「毒素」と言っても中毒症状は起こしませんし、ボツリヌス菌に感染するといった危険もありません。眼瞼けいれんの治療として1回に使用されるのは少量なので体への負担も少なく、治療時間も短いため、日常生活に組み込みやすい治療法であると言えます。